たくさんのキャットフードがある中で、
「どのフードあげればいいの?」
「選び方がよくわからない」
と思われた経験はありませんか?
しかし、絶対安全な”0リスク”のフードは存在しません。
そのため、「猫に必要な栄養素の違い」「キャットフードの種類と選び方のコツ」「与え方」など8つのポイントにまとめました。ぜひご覧ください。
必要な栄養素の違い
猫は雑食ではなく、超肉食です。重要な栄養素1番は”タンパク質”
そのため、炭水化物を与えすぎると健康を損なうリスクも高くなります。
しかし、フードの表示には炭水化物の量は載っていません。
肉食だからといって、絶対穀物が入ってはダメなわけでもありません。
炭水化物は35%程度のものを選びましょう。
炭水化物の量は
(100-タンパク質 -脂質-繊維-灰分-水分=炭水化物)
で計算できます。
また、猫に与えてはいけない食べ物もあります。「ネギ類、ニンニク」「チョコレート」「ゆり科の植物」などは猫が口にすると命に関わることも…。必ず猫の手に届かないところにおきましょう。
・絶対に与えたらダメなもの
- ねぎ類、ニンニク
- チョコレート
- ユリ科の植物
・極力与えないでほしいもの
- 生の貝や軟体類
- 生の卵白
- 牛乳
- 生肉
- ドックフード
- 人間の薬やサプリメント
水分不足に要注意!
水分不足は病気になる可能性大!
健康な猫に必要な水分量は、体重1kgあたり50ml。
給水期を複数置いたり、水分量が多いウエットフードを利用するのもおすすめです。
早食いと水分不足を解消すると嘔吐しにくくなる
猫が食後に嘔吐する原因の多くは”早食い”。 ほとんど噛まずに飲み込むため、吐きやすくなります。
また、ドライフードは水分が少ないためたくさんのフードを丸呑みして食道でつかえて嘔吐する場合があります。
その他にも、フードが合わない場合もあります。
こうした嘔吐を防ぐために
- フードを小分けにする
- 早食い防止の食器を使う
- ウェットフードを与える
ただし、一日に何度も吐いたり、体調や、様子に異常が見られる様なら早めに動物病院を受診しましょう。
太り過ぎに注意!
また、猫が肥満になると約3倍も死亡率が高くなってしまいます!
ご飯やおやつの与えすぎに注意しましょう
少しずつ食事の量を変える方法がおすすめです。。
太りすぎでも痩せすぎでもない理想体重を目指しましょう。
少量のフードを数回に分けて食べると健康的
一度にたくさん食べると、血糖値が急に上がり、余分な糖は脂肪として蓄積されます。
食事と食事の間隔が長いと体が脂肪を溜め込みやすくなり、肥満の原因になります
日中家を空ける方は、朝2回、夜2回にしてみるのもおすすめ
キャットフードの種類

目的別キャットフード
・総合栄養食
毎日の主食にできるキャットフード。
- ドライタイプ
- カリカリとした食感で栄養価が高い
- コスパが良い
- セミモイスト・ソフトドライタイプ
- 半生タイプ
- ジャーキーなどのスナック製品
- ウェットタイプ(おすすめ!)
- 缶詰、パウチ、アルミトレーカップなどの密閉容器で加圧殺菌された製品
- 風味がよく食べやすい
- 猫の水分摂取量が増える
- 保存料が使われていない
・間食
- 「おやつ」としてペットのコミニュケーションの手段として与えるもの。
- 与える量に注意する
・療養食
- 動物の疾患の治療を補助する目的で与えるフード。
- 病気ごとに栄養素の量や比率が調整されている。獣医師指導のもと与える。
・そのほか、目的食
- 一般食(おかずタイプ)
- 表示を確認しないと主食と勘違いしてしまう場合がある。あげすぎない様に注意する。
- 副食
- 栄養補完食
キャットフードの与え方
パッケージに記載された量のまま与えると太ってしまう可能性があります。
- キャットフードに記載されているのはあくまで目安。性別や年齢、運動量によって、愛猫に適した量のフードを与える
- 定期的に体重測定を行い、適正体重を維持できているかチェックをする。
- 目分量でフードを与えるのではなく、面倒でも毎回計量して与える。
健康を維持するためには”フードローテーション”がおすすめです。
フードローテーションとは数種類のフードを交互に与えます。同じ物を与え続けるのは好ましくないでしょう。
どんなにこだわりのフードでも”ゼロリスク”フードは存在しません。
そこで、数種類の製造会社とタイプの違うフードを交互に与えれば万が一どれかに問題があっても健康被害を軽減出来ます
普段より少しだけ多めにストックしておくと、災害時の備えにもなります。
猫の食事にバラエティを出せる。 フードにすぐ飽きてしまう猫さんにもおすすめ!
うんちの状態、毛艶なども毎日チェックしましょう。
いいうんちは、
- 成人の人差し指1、2本程度
- かりんとうやバナナの様な形
- 箸でつまめるくらいの硬さで艶がある
- 一日、1回〜2回
量が多すぎたり、柔らかすぎたりするうんちは、しっかり消化・吸収できていないかもしれません。フードが猫に合っていない可能性もあります。
また、軟便や下痢が続く場合も消化器の病気や感染症の疑いもあるので、動物病院を受診しましょう。
年齢にあったフードを与える
健康で長生きしてもらうには、年齢に合ったキャットフードを与えましょう。
・シニア猫
シニア猫用に調整されたフードを与えると、必要な栄養を満たしながら適正体重を保てます。
シニア猫はフードの質より、食べてもらうこと優先しましょう。
シニア猫は消化器官の衰えや活動量の低下によって、食欲が低下しがちです。
少しでも食べやすい様、食器を台の上に置きましょう。
食欲の低下が顕著な時は、複数の味や食感のフードを少量与えたりおやつを混ぜたりなど、”食べてもらうこと”を最優先してください。
・子猫
子猫は1歳になるまでに猛スピードで成長するため、たくさんの良い栄養が必要。
特に「タンパク質」「カルシウム」「ビタミンA」などは成猫よりも量が必要です。
成長期用のフードをあげましょう。
猫は離乳期に1種類のフードしかあげないと色の好みが偏ると言われています。固形物を食べれる様になったら、様々な味や食感のフードを食べさせ、好き嫌いのない猫に育てましょう。
まとめ

たくさんのキャットフードの中から、安全なキャットフードを探し出すのは大変です。
絶対安全なキャットフードはないからです。
そのため、キャットフードを選ぶポイント8つをまとめました。
- 猫は超肉食!肉が多めで穀物が35%程度のものを選びましょう
- 水分不足に注意する。
ウェットフードを使うのもおすすめ
- 太りすぎも痩せすぎも注意なので理想体重を目指す
- 主食は総合栄養食をあげる
おやつや一般食はあげすぎに注意する
- 早食いを防ぐ
- 適切な量のフードを、一日4回程度に分けて与える
猫の体重の変化を見ながらチェックする
- うんちの状態や体重、毛艶など健康状態をチェックする
- 年齢に合ったフードをあげる
キャットフードを選ぶ際は、愛猫の健康をチェックしながら合うフードを選びましょう
愛猫の様子がいつもと違う、3日以上異変が続くなどがあれば動物病院を受診してください。
動物病院はなるべく食事前に受診しましょう。
これまでの記事について、もっと詳しく知りたい方、こちらもご参照ください。
参考資料
ねこの寿命は8割が”ごはん”で決まる/双葉社
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